雑文(質問等)

□掲示板妄想
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●アスラン誘い受けで、アスランが記憶無いver。

 アスランはシンが、自分を好きなのだと察している。それがどういう好きなのかは、憧れの延長線上の恋かなーと思っている。体の関係なんてものはないなと。
 けれど憧れられる要素をからきし覚えていない、自分が誰だかもわからないアスランは、今とても好ましく思うシンの中にある記憶のアスランという、過去に手を伸ばす。シンの中にある過去のアスランを壊したい。書き換えたい。シンが恋をしている過去のアスランを壊したい。
 だけど、今のアスランにとっては、シンとのつながりはそれしかない。憧れ慕う気持ちに美化された自分の姿はがまんできなかった。
 シンの恋情を利用する。
 記憶をなくす前には、シンと恋人同士だったのだと勘違いしたふりをして口づける。びっくりしたシンに振り払われて傷ついたふりをする。
 すごくシンとキスがしたくて、それにおまえすごくやさしくて、ただの上官や友人相手のもんじゃないって思って、だからきっとキスしてもいいんだと(恋人なら)そう思ったけど。ちがう?
 否定するシンに、でも俺は今シンとキスがしたいと。する。
 雰囲気に、アスランに、くちづけに、秘めていた恋情に引きずられるシンを誘う。
 記憶が戻ったら、きっとフィクションのように全部忘れてるから、……そう、きっと今は夢みたいな時間なんだ。だから、シン、今は、前の俺のことを思わないで、ここにいる俺を見て。触って。感じて。


 みたいな。いつものごとくネガでウェットで、しかもメロドラマか。
 アイデンティティを喪失したら、なにを頼りにすればいいのかなーと思って。
 献身的なシンちゃんにどんどん惹かれて、シンが覚えている知っているアスランの話を聞いていると、どうにものろけられているような感じがして、シンはアスランを好きなのかと気付く。
 でもとても自分のことには思えない。他人事みたいな感じがして、おかしいなあとシンの記憶のアスランになろうと無意識に変な努力をしていることに気付いて、そこでざあと冷水をかけられた気分になる。
 シンが好きなのは、過去の自分で、今の自分は、シンが好きなアスランに姿形が同じなだけの、抜け殻、空っぽの容れ物みたいなものなのだとふっと思ってしまったらそれが頭から抜けなくて、ぐだぐだになるアスラン。
 あ、わ、また、なんか怖い話になってるな。
 
 
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