逆転裁判

□余韻 1
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翌日早朝、
真宵ちゃんが霊媒師の修行を再開するために、
旅立って行ったのだ。

元々、彼女は霊媒師(修行中)が生業だ。
彼女が千尋さんの遺志をついで
助手を努めてくれてはいたが、
修行を中断することによる
霊能力の低下は霊媒師としては
精神的に辛いものがあったらしい。
僕たちは再開を誓い、別れた。





真宵ちゃんを見送った後、
駅の改札口を出てふと目に入った立て看板を見て気が付いた。
立て看板には
来年の干支が可愛く描かれたイラストと、
「新年まであと《3》日!」
と、数字だけを掛け変えるチャッチフレーズ。



「あ…もう年末なんだ。」



クリスマスイブも、
クリスマスも
当たり前のように事務所を開いていたし、
ひょうたん湖殺人事件のニュースを聞いてからは
休む暇なく調査と公判の
繰り返しだった。



「掃除…しとかなきゃマズイなぁ。」



僕は、その足で事務所へ急いだのだ。
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