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□悲しみの果て
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丸井「そうか?」
しばらく沈黙が続いた──
何か話題を探そうと話しかけようとした時
ポツ…ッ…ポツ…ッ
ザァーッザァーッ
仁王「雨やなぁ…」
丸井「な、何呑気に言ってやがる!?雨宿りすんぞぃ!!」
仁王「どこで?」
丸井「ど、どこって…」
辺りを見渡しても雨宿りが出来そうな場所なんてない…
丸井「じゃあ…帰るか。んじゃあな!!」
俺は逃げるように走り出そうとした時腕を掴まれた
仁王「うちに来んしゃい…」
少し呆れたように溜め息をついた相手にカチンときて
丸井「な、何言ってんだよ!?」
仁王「どーせ濡れるし。うちで雨宿りしてきんしゃい。」
丸井「い、良い!!」
腕を振り払おうとした時抱き締められた。
丸井「に、仁王!?」
仁王「冷えとる…もう諦めんしゃい…」
こいつはどこまで良い奴なんだよ…
俺は諦めてこいつの家に行く事にした。