xxxHOLICxxx短編
□実体
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「えーっと…ん?」
俺は今夢を見てるのだろうか。
夢でしか会えない人が俺の玄関にいるのだが…
「すみません遥さん、昼間から俺ったら寝ちゃったみたいで」
休日で珍しくバイトもない俺はダラダラと漫画を読んでいる最中…だったよな?
「汚い部屋ですが…」
一応招き入れてみた。
「それじゃ遠慮なく…」
遥さんは普通に部屋に入っていった。
「四月一日君の部屋、あまり物がないんだね」
「ええ、一人暮らしですから」
「ふーん…」
…違和感だ。
俺の部屋に遥さん。
しかもお茶を勝手にいれている…
「はいどーぞ四月一日君」
「あ…どーも…」
…
「あ゛ぢ!!」
「おやおや、大丈夫かい?」
「火傷してしまったみたいです」
「では少し冷やさないとだね」
「夢じゃないじゃねーかぁぁあ!!」
夢で火傷なんてしねーよ!!
じゃあ目の前の遥さんは一体何なんだ?!