Naruto長編
□影と光2
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目覚めると白い天井が見えた。
ここは病院。
あいつが俺を運んだのだろうか。
肩にうけた傷は九尾の力のおかげでか、うっすら赤くなっているだけだった。
「…九尾の血か」
俺の体の中に汚い血が混じった。
吐き気がするね。
「死ぬ方がマシでしょ」
俺はまだ死んじゃダメとか言ってたっけ?
糞九尾が。
ガキの頭じゃ俺に仕返しするとかしか考えてないんだろーけど。
「で、いつまでそこにいるつもり?」
「あれ?バレてた?」
「そんなに見られてちゃね」
気づくか気づかないかのギリギリの気配に視線。
さすが刹ってとこ?
「何?見舞いならいらないから」
「んなに睨むなって」
いつものナルトなら気持ち悪いくらいの笑顔撒き散らしてるくせに。
「口癖も嘘なわけね」
「あれ?あっちの方がお好み?」
「お前相手に好みなんかないから」
「そう怒るなよ、先生」
ウザイ。
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