□The dimension-2-
1ページ/2ページ
カサ、コソ…
ん?今あの茂みが動いたような…。
カサカサカサ……
やっぱり動いてる。
……怪しい。
まさか、この宮殿に決して入ってはならない不届き者だったりして…。
そんなのあってはならないわ!ルイリ様になにかあったら私一生悔いてしまう。
メイドだって戦えるのだから〜!
「不審者、覚悟ー!」
「きゃ!」
魔法で出した槍で茂みを叩いたら、綺麗な高い声が聞こえた。
その正体は…。
「お、王女様!?」
それは紛れもなくランニウムの王女、ルイリ・ナフィリート様だった。