有名な住民との夢

□九条昴
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「はぁ〜・・・私もなんか・・・こう・・・ロボットみたいなのに乗って世界を守りたいなぁ」

ショコラが、いきなりそんな事をぼそりと言った。

「・・・ショコラが・・・」

斜め後ろにひっそりといた昴が、扇を口にあてて暫く考えていたが、首をふり・・・

「・・・無理だな」

「何かいいました?」

「何も」

ショコラは、顔をひきつらせていたが、やがて、ふぅ、と溜息をついた。

「所詮私は華撃団のお世話係り(しかも超超下っ端)・・・無理なものは無理ですよね・・・」

「その通りだ」

「・・・昴さん、少しは気を使ってくれませんか」

「何故」

「あなたにいった私が馬鹿でした」

「確かにショコラは馬鹿だな」

「・・・」

皮肉が通じない・・・。

「ないちゃおっかな・・・」

うぅ・・・といいながら顔を伏せる。

勿論冗談なのだが・・・。

「ところで昴さ・・・」



・・・・・・・・・


ささっ

「何だ」

一瞬固まった。

っていうかショコラは顔をひきつらせて昴の後ろに回りこもうとした。

しかし、昴は昴でショコラにあわせて動く為、正面同士のまま動く結果になる。

「・・・今何隠しました?背中に」

「文明とは素晴らしい」

「カメラに見えましたけど」

「昴は思う。文明がいかに偉大か・・・」

「昴さん質問に答えてるようで答えてないでしょ!何でカメラなんて構えてたんですか!!」

「・・・」

「怒りますよ」

「・・・」

さっ

「だからカメラ構える意味がわかりません」

「・・・分からないのか」

「分かったらすごいです」
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