novel
□IST(NC18)
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「飛鳥ちゃん・・・」
上気した顔。綺麗な眉が苦しそうにひそめ、潤んだ瞳に背筋が泡立った。
サドっ気なんてなかったはずなのに。
苛めたくて仕方がなくなる。
「ねぇ、これイイんでしょ?」
「んん、」
背後から覆い被さるように、耳元で囁けば飛鳥が小さく身を震わす。
そんな風に意地悪をしながらも、また手で飛鳥のソレをゆるゆると刺激すれば、その度に飛鳥の口から熱い吐息が零れた。
「ん、んん、」
耐えるように唇を噛み締める姿がたまらない。
赤らんだ頬にキスをして、今度は軽く唇にキスを落とす。
「噛んじゃ、ダメでしょ?」
「んん!」
舌で歯の裏をなぞるように辿り、逃げようとする舌を捕まえる。
手の動きと共に深く深く口の中を犯せば、飛鳥は耐えられないとばかりに充太のシャツを握り締める。
縋るようなその姿が可愛い。
本当は首に腕を回して欲しいんだけど。とは心の中に閉まっておく。
じっくりでいいのだ。
大丈夫。
先は長い。
この可愛い乙男を自分は手に入れたのだから。
大丈夫。
トントンと力が入らない手で胸を叩く飛鳥に、ようやく充太が飛鳥の口を解放する。
「どうしたの?」
言わずともわかっているのだが、敢えて聞いてみる。
ひどい男だと思う。
にやけそうになる口元をきゅっと引き締めた。
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