遊戯王

□骨一本まで愛してる
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 当たり前だけど、
 殺したかった訳じゃないし、
 本当のところ、こんな痛みが愛じゃないのも分かってた。

 ただ、こんな、愛でもなんでもない痛みを持って、
 それでも君がいなきゃ生きられないボクは、君を、
 君を、

 きっと、

 愛していると。

 十代は、ボクが憎いんだね。
 ボクは、十代の一番でなくてもいいから、
 ただ、愛して欲しかっただけなんだよ。

 君の笑顔と、声の、

 二回に一度が、
 十回に一度が、
 そのたった一度が、
 ボクに向けられればそれで。

 うん。今更だね。

 君の言うことなら何でもって気持ちも、
 君さえ手に入ればそれでって気持ちも、
 何も、かも、中途で。

 それでも愛してるよ。

 君に嫌われるのは辛い。怖い。痛い、よ?
 それでも君となら、とも思うんだ。

 嫌われたくはないけど、
 嫌われたって、平気。

 だって、どうせ何も変わらないの。

 ボクは君を嫌いにならないし、
 君が死んでも、君を殺しても、ボクは、

 「好きだった」とたった一言、その亡骸に言うことも出来ない。


 十←ユベ。ユベルはおにゃにょこ。
 外見凶悪で中身乙女。ヨハ子は反対(えー)。
 過去形になんて出来る訳ない。だって死体でも愛してる。

13 「好きだった」だなんて、死体にも云えない (Short message)

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