迷い込んでしまったのですね

□少年は捧げた
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5時を告げるチャイムが校舎中に鳴り響いたその時、僕は告白された。

クラスが一緒で、斜め前の机の持ち主から、だった。
実は彼女に憧れていた僕は、告白された瞬間叫びたい気分になった、けど、やめておいた。
きっとから回って余計な事まで口にしてしまうからね。













つまり僕は感情を表すのが究極に不器用だった。

















お付き合いが始まって1週間。

僕は彼女のことがもっと好きになったからチューリップをあげた。



それから1週間。

僕は彼女のことがずっと好きになったからドラセナの鉢植えをあげた。




さらに1週間。

僕は彼女のことが最高に好きになったからカーネーションをあげた。





これが僕の精一杯の自己主張。


気づいてくれるかくれないか、の時点で止まってしまう。

好きかどうかは別として。












どうやら僕の花が開いていくうちに君の花はしぼんでいったらしい。


つまらない男だと、花しかくれないと。


だけど僕にとっては、


























最大の愛情表現
(それしかできない、から。まだ手元にはカランコエが、)

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