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□泣き顔怒った顔突然唇に触れた唇も
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君が呼んでいる気がした、
君の家に向かう、



「鍵、開けっ放しやったで、」



泣いてたのだろう、
目が真っ赤だ。



「いいの、健二が来てくれるって思ってたから、」
「俺やからいいけど、変な人やったら襲われるで」
「ほんとだね」
「全然、思ってへんやろ」



君の髪を撫でれば、いい臭いがした。
昔、君にキスをした時から君のことが大好きだった。
でも、泣いてる君を抱き締められないのは、君の彼氏じゃないから?君を好き過ぎるから?



「何で、ここに居るって分かったの?」
「ん、何でやろな」
「聞こえたの?」
「多分な、」
「優しいよね、健二は」
「本間は優しくなんかないねんで、」
「嘘、健二のこと好きになればよかった」



泣き顔怒った顔突然唇に触れた唇も
(全部全部、俺のものにしたいと思った)






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