あまつき

□七話
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帝天も世界も知らない真白き者が現れる。
真白き者……つまり白紙の者は、帝天と同じく天網を新しく書きかえることができる。
この世界にはその白紙の者が必要だと、姫様は仰った。

自分の運命が全て決まっていて、幾つもの別の道を辿ったところで辿り着く場所は同じで。
神の手の上で躍らされるように生きるのは、誰だって楽しく思うはずがない。


そして世界さえも、神の手の中。


そんなの、私は悲しいと思った。

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