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□がまんの代償
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『え..会えないの?』
《悪ぃ...》
『ううん、いいよ...』
《また埋め合わせするから》
『うん...』
プツッ..!
ツー..ツー..ツー..
電話が切れる無機質な音と共に、虚しさが込み上げる。
『はぁ...』
遠距離恋愛成るものを始めて早2ヶ月。初めの頃みたいに毎日連絡を取り合っていた日々が懐かしい。
そう思うぐらい、冬獅郎の声を懐かしく思った。
ボスッ!
ベットに寝転がるとまた溜め息が出た。数週間ぶりに今日会えるはずだったのに...。
『冬獅郎ー・・寂しいよー・・』
なんて言ってみた時だった。
〜♪〜♪〜♪
『!!』
冬獅郎専用に設定した音楽が携帯から流れる。
私は弾かれる様に携帯を手に取った。
From:冬獅郎
1X/1X 18:24
Sb:明日
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明日 朝一の電車で会いに行く
-END-
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―…涙と笑顔が零れた。
我慢の代償
(P.S.俺だって会いたいんだからな!)
(もう!///)
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冬獅郎がメールしたら絶対短文だと思う!
2008.12.19