‡SECRET GARDEN‡

□Dearest My Half…
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「…アスラン?……?」



眠りから覚めたばかりのカガリの瞳に映る兄であるアスランは、どこか変だった。どこがどう変かは上手く言い表せないが、妙な違和感をカガリは感じた。



それ以上の言葉もなく、まじまじと自分を見つめる双子の妹を見つめ返しながら、アスランはわざと困ったかのような笑みを浮かべる。



「せっかく夕飯を作ったのに、呼びに来て見ればカガリは気持ち良さそうに寝てるし…。酷いんじゃないか?」



「あっ!?」



言われてみれば、今日の夕飯担当をアスランにねだったのは自分だった。それなのに着替えている内に睡魔がやって来て、少し横になるつもりが…。



「ごめんっ!私つい寝ちゃって!……結構時間が経ってるよな?すぐご飯を食べるよ」



慌てて身体を起こしアスランに謝ると、カガリはベッドから降りる為足を床につけようと動かす。



しかしベッドの端に腰掛けたアスランがそれを止めた。



「アスラン?」



怪訝そうに自分の顔を伺うカガリのあどけない表情すら、今のアスランを煽るものでしかなかった。心身共に高揚していく自分を自覚しながらもアスランは努めて普段通りの兄の仮面を維持し続ける。この後に訪れる己の間違った想いの成就の為に…。



「その前に…カガリ、これは何だ?」



「うわっ!」



アスランが何の前触れもなくカガリの足を開かせた。純粋に驚きの声を上げたカガリだったが、アスランが指す事が何の事か分かり、うっすらと頬を染めながら戸惑った声を上げた。



二人の視線に先にあるのは、カガリのショーツに拡がった染みだった。それが何なのか本当は分かっているアスランとは違い、カガリが自分が失禁してしまったと思ってしまう。



「16にもなって、『おもらし』なんて…。母さんや父さんが知ったら呆れるだろうな」



「あぅ…。お願いだ……お母さん達に言わないで」



消え入りそうなか細い声でカガリは懇願する。恥ずかしさのあまり目には涙が浮かんでいた。



「……そうだな。俺からの『お仕置き』を受けるなら、黙っていてあげても良いけど?」



そう言って笑うアスランの顔は、カガリの知らない『男』の表情だった。



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