才色飛車〜利き駒の調べ〜
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「っ政宗ぇ…怖い…っ//」
「っOh…sorry…jokeだ。お前が嫌がることはしねぇよ…」
…なんだ今の可愛いのは!
怖い…//だと!?
彼方!
今回政宗様には効果があったが…覚えておけ。
それは男には逆効果だ!!
お前の身を危険に晒すことになるぞ!
よくぞ…よくぞお耐えになりましたな政宗様…!
「…政宗、そっち向いてもいい?」
「Yes!」
体の向きを変えて政宗様に身を寄せた彼方。
政宗様はまたその体を抱き締める。
…柔らかそうだな…。
「…ふぁぁ…」
「眠いのか?」
「少し…」
「寝てもいいんだぜ?」
「んー…政宗と一緒にいると安心する。元就さんといる時となんとなく似てる気がする…」
「…彼方」
政宗様が彼方の頭を撫でている時だった。
城門の方が騒がしくなった。
急いで騒ぎの方に向かうと慌てた様子で成実が走ってきた。
「小十郎!大変だよ!」
「一体何だ!」
「毛利だよ!毛利が一人で攻め込んで…いや、殴り込んで…?とにかく彼方ちゃんはどこだって暴れてんの!」
「ちっ…仕方ねぇな…」
彼方を連れ戻しに来たのか…。
ったくせっかちな奴だぜ。