ギアス

□おまじない(ルルナナ)
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お兄様助けて下さい、お兄様、お兄様ぁ!

「ナナリー、ナナリー大丈夫か?!ナナリー!」
「はっ、お、お兄様!」
「ナナリー大丈夫か?うなされていたようだが。」
「・・・また、あの夢を・・・」
「もう大丈夫だよ。俺がいるから!俺がナナリーを守るから!」

ナナリーは今でもたまに母親を殺されたときの夢をみてしまう。
そんな時はきまってルルーシュがそばにいて寝るまで手を握ってあげていた。

「あの、お兄様・・・寝るまでの間手を握っていてくれませんか?」
「あぁ、良いよ。ナナリーが眠るまでずっとそばにいるよ。」
「ありがとうございます・・・お兄様。」

ルルーシュのその言葉に安心したナナリーは少し照れたような満面の笑みで眠りにつこうとした。

「そうだ!ナナリーにいい夢を見るおまじないをしてあげよう。」
「おまじないですか?!」

ナナリーも女の子なのでおまじないなどといった類のものにはかなり興味があった。

「このおまじないをやればきっと良い夢が見られるよ。」
「でも、このおまじないはナナリーにしか効かないおまじないだけどね。」
「私にしか効かないおまじないで『チュッ!』・・・!!」

ナナリーが言い終わる前にルルーシュはナナリーの唇を塞いでいた。

「お、お兄様!!」
「どうかしたかいナナリー?」
「どうかしたかいって、い、今何を?!」
「何って、おまじないをしただけだよ?」

今までもルルーシュにほっぺなどにキスをしてもらったことは何度もあったが、
唇にされたことは1度も無かった。

「唇に何か暖かいものがあたりましたが、もしかして・・・」
「ナナリーのファーストキスは俺が貰ったよ!」
「どこの馬の骨ともわからないやつに
俺の可愛いナナリーのファーストキスをやるわけにはいかないからね!!」

なんだか恥ずかしくなってきたナナリーは黙りこんでしまった。
すると、ルルーシュが悲しそうな表情で

「もしかして嫌だったか?」

とナナリーに消え入るような声で質問した。

「い、嫌だなんてそんなことは思ってません!ただ・・・、
ちょっとビックリしちゃって恥ずかしくなっただけです!」
「それに、初めての相手はお兄様って決めてたし・・・」

最後の方はほとんど聞き取れないほど弱弱しい声でナナリーは答えた。

「やっぱりナナリーは可愛いな!!」

ルルーシュはいきなりナナリーのベッドの中に入り、ナナリーを抱きしめた。
そしてまたナナリーに唇を合わせるだけのキスを何度も何度もした。

「・・・んぅ・・・お、お兄様ぁ・・・」
「今夜はずっとナナリーのそばにいるから安心しておやすみ。」
「・・・は、はい。お兄様大好きです!」
「俺も大好きだよナナリー。」
 
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