ギアス

□鎖(ルルーシュ→ナナリー)
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「あなたは、間違っていると思うのです!」

ゼロは今まで自分が生きる理由だった最愛の妹に否定された
自分の命よりも大切な妹は、ゼロではなくスザクを選んだ

そしてゼロは、存在意義と生きる理由を失った

「俺はナナリーにとって鎖でしかなかったということか・・・」
「ナナリーが飛び立とうとするのを邪魔していたのか・・・」
「笑えるな。自分の妹を縛り付けている兄がいるだなんてな」

ゼロは自嘲した

「俺が今までナナリーのためだと思ってやっていたことは、ただの自己満足でしかなかったということか」
「俺が今までやってきた事を、ナナリーは望んでいなかった」
「もうゼロは必要ないな。いや、邪魔だな」

ナナリーが行政特区日本を復活させようとしているのなら、
優しい方法で世界を変えようとしているのなら、
ゼロは邪魔な存在でしかない
障害でしかないないのだ

それならばと、ルルーシュはゼロという仮面を脱ぎ捨てた

これ以上ナナリーの邪魔はしたくないと、
これ以上ナナリーの障害にはなりたくないと、
涙を流しながら

日本は救世主を失い
黒の騎士団は総司令を失い
枢木スザクは友達だった男を失った

「ナナリー、俺はいつまでもお前を見守っているよ」
「いつまでもお前の幸福を何よりも願っているよ」
「いつまでもお前の事を愛しているよ・・・ナナリー」

そして、ナナリー・ヴィ・ブリタニアは、
自分に惜しみない愛情を生まれてきてからずっと与えてくれた最愛の兄を・・・・・・失った

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