リクエスト部屋

□10年後も愛しい君へ
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「なあ獄寺、誕生日何が欲しい?」
「…何って」
「コレ、この雑誌の奴なんか似合いそう」
「ネックレス?……(いいじゃん、コレ)けど。…高いじゃねーか」
「あ、本当だ。うーん…」
「何でもいーよ」
「そんなの駄目に決まってんじゃん。獄寺のお祝いなんだから」
「…じゃあ」
「ん?」
「一緒にいろよ。一日中」


誕生日が特別だとは思わなかった。
それに幸せを感じるような人生じゃないから。
自分が覚えておけるだけの思い出のほうが良かった。
物は壊れた時が悲しいから。













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