リクエスト部屋

□10年後も愛しい君へ
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「ぅうんっ…、あっ」

9月9日、午前3時。
俺達は日付が変わって、どちらからともなくベッドになだれこんでからずっとそこにいる。
「おめでとう」とか「大好き」とか、耳から溶けていきそうなセリフを連発する山本に抱かれて。
こうしている時が一番満たされる。
山本が俺を求めて、俺の中に入ってきて、何も分からなくなるくらいに山本でいっぱいになるこの時が。
いやらしい水音に煽られて、腰にクる山本の囁きに犯されて、みっともなく声をあげて。

「や、まも…、ア、は、あァっ…!」

もう何度めか分からない絶頂に、俺は擦れた声を上げた。

「………獄寺、大丈夫?」
「っ……ん」

一瞬意識を飛ばしてしまったらしい。
今日は獄寺を思いきり気持よくするんだ、なんて言ってたけれど、山本が存分にヤリたかっただけのような気がする。

「加減しろよ…昼から出かけんだろ」

昼からは俺の誕生日プレゼントを買いに行くと、山本は張り切っていた。
それならもう少し俺の身体も考えろ、と言うと、山本はへらりと笑って、俺を抱き上げてバスルームに連れていった。
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