リクエスト部屋
□チョコレート・プレイ
2ページ/5ページ
「あれ、なんで口閉じるんだよ。舐めていいのに」
「あの、な…!」
ぎっ、と山本を睨みつける。しかし山本は意に介さない様子で、まだチョコが付いている指で獄寺の唇をなぞった。
ぬるりとした感触が唇を行き来する。その感触は別の好意を思い出させて、獄寺は身をすくませた。明らかに別の意図をもった動きに心臓が跳ねる。鼻から息を抜くと、自分でも驚くくらい甘い声が漏れてしまった。
「ん…っ」
「あれ、…もしかして気持ちいい?」
「っ…!」
「強情だなあ」
「んん…っ、てめ」
罵ろうとして口を開く。その隙に山本は指を強引に獄寺の口に押し込んだ。こじ開けるように、指が口内を動き回り、甘い味が広がった。
「んぅっ、ふ、う」
逃げても指で舌を追いかけられる。予測のつかない動きに体温が上がった。
「全部、舐めていいから」
にっこりと笑う山本を睨みつける。しかし潤み始めた瞳では何の力も無かった。
巧みに獄寺の快を引き出す山本は、笑みを深くして続けた。
「落ちて付いちゃった分は俺が綺麗にするな」
言うと、山本は顔を獄寺の首筋に埋める。ざらりとした舌の感触に獄寺の身体が震えた。
頬、口元、顎、首筋、鎖骨。
いつの間にか結構な範囲についてしまったチョコを山本は丹念に舐め取っていく。
身体が反応していくのがありありと分かる。
「は…んんっ、やま、も」
「ほらほら、まだ残ってるからじっとして」
指で獄寺の口内を犯したまま、山本は獄寺の鎖骨に舌を這わせた。びくりと獄寺が反応する。
無意識に身体を押し付けると、山本はにやりといやらしい笑みを浮かべた。
「なに、感じてるの?」
「は、なん…!」
「腰、揺れてる」
羞恥にただでさえ赤い獄寺の顔がさらに真っ赤になる。そこで強く首筋を吸われ、あられもない声を上げた。
「あっ…!」
「可愛い…」
首筋から顔を離さぬまま、山本は獄寺の服の中に手を入れた。
「こっちも欲しいみたい」
言うと、器用にシンクに手を伸ばしチョコレートを少し取る。それを獄寺の胸に塗りつけた。もう一歩の手は相変わらず獄寺の口元を捉えている。
「あ、チョコついた手で、んなとこ触んな…っ」
獄寺の抗議に聞く耳を持たない山本は、ぬるついた指で胸の飾りをつまみあげる。
「んンっ!」
「やっべ、超うまそ」
.