リクエスト部屋

□君と過ごす
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黙々とごはんを食べる獄寺と目が合うと、獄寺は気まずそうに視線を落とした。

「…あんま見んな」
「え、なんで?」
「お前の視線はやらしいんだ」

少し頬を染めて、急いでおかずをかっこむ獄寺。
俺は思わず吹き出した。

「だってクリスマスからそういうことしてないし、仕方なくね?」
「まだ数日しかたってないし、剛もいるのにふざけたこと言ってんな」
「仕方ねえよ。手ぬぐい巻いた獄寺超可愛いし」

言って獄寺の隣に座る。顔を覗き込むと、びくりと獄寺は身体を震わせた。

「…しねえぞ」
「なんで」
「ウチに来いって言ったのはお前だろーが」
「別に俺はここでヤってもいいもん」
「俺は嫌だ」

獄寺は意外に律儀で真面目だ。親父のいるこの家でいちゃつくのに抵抗があるらしく、キスすらあまりさせてくれない。
親父は忙しくして気づかない、と諭しても、嫌だの一点張り。

好きな子と一緒に寝起きしてるのに、それは切なくね?

「獄寺、飯粒付いてる」
「え」

そう言って、舌でそれを舐め取った。
獄寺は顔を真っ赤にして固まる。

「こんの…くそバカ…!」

ムカつくのでついでに唇を塞ぐ。
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