08/19の日記
23:11
月日経てば ※2759
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10年後ツナ獄、ツナ視点
この二人は山獄とは違う意味ですれ違いをやらかしそうですね。
あの頃。
どうしても伝えたいのに、伝わらないことがあった。それは俺の未熟さと、彼の無垢で純粋な部分がそうさせていた。
それらは大切なものでもあったのだけど。
好きだよ、と。囁いても。
そばにいてよ、と。身体を拓いても。
君の心に俺の思いが染み込むには、足りなかった。
光栄です、十代目。
そしてその言葉に込められた君の思いもまた、自分の気持ちでいっぱいな俺にはなかなか届かなかった。
それでも俺達は、諦めきれなくて。真っ直ぐだからこそ手放せなくて。
だから、繰り返したんだ。
10年の月日を。ずっと。
「獄寺君」
俺の声に振り向く君の、その顔に柔らかさが混じったのはいつからだろう。
「好きだよ」
「毎日言わなくても存じております」
この言葉に動じるどころか反撃できるようになったのは、いつから。
「…でも、光栄です」
ああ、でも。
俺だって、彼のこの言葉に込められた意味をちゃんと理解できるようになった。少し微笑む口元から滲む思いも。
俺達は繰り返して、繰り返して。
今を手に入れた。
だから俺はまた言葉にする。
君にちゃんと伝わると知ってるから。
「ずっと、そばにいてよ?」
「勿論ですよ」
いつまでも。ただ俺のそばに。
久々なのに山獄じゃないという
あ、ま、い…!!!
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