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□Beautiful bitter
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砂糖ばっかりじゃ甘すぎます。

ブラックみたく苦いのは嫌いです。

じゃあ甘めのビターで手を打ちましょう。



疲労回復にはチョコレートがいいと聞いた。甘いものは得意な方じゃないけど少量ならいい。綺麗なデコレーションに心が動かないわけじゃない。ただちょっと表せないだけ…上手に。

たまにはあなたのこと考えてるって証をあげたいんだ。


「ラビ、最近文献の整理作業がたてこんでただろ。これ、やる」
たった今まで資料の山を徘徊していたラビは頭にホコリをくっつけたまま神田から淡いオレンジ色の包みを受けとった。
「チョコレートだ。疲れが残るといくらお前でも冷静な判断ができないだろう?」

あなたの優しさが涙が出るほど嬉しいよ。

ラビはそっと神田を抱きしめる。ありがとう。ありがとう。君がいてくれて。
「ユウ、ありがとう。大事に食べるさ。大好きだよ」
「お前はいつも没頭し過ぎて体調崩すからな。心配なんだよ」
そこで神田は少し言葉を切ってお前頭にホコリのってる、と手を伸ばす。



それは偶然必然?あなたと僕は初めて甘いキスをしました。




あの頃は戦争はひどくて苦い経験なんていっぱいしたね。だけどユウの存在それだけで美しくて優しい気持ちに満ちていたのも事実だよ。







期間限定ってことはわかっていた。けどあまりに儚く苦い恋にあがらう術を僕たちは持っていなかった。

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