†読みきり小説†

□燈s思議(すけべ)な国の裕二
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「お、お前はっ…知恵者ネコ・清水っ!!」
荒木が指差した先にはネコ耳にネコ尻尾を付けた浩二が、腕組みをし不敵な笑みを浮かべながら立っていました。
「こ、浩二っ!!」
思わず叫ぶ裕二を横目に浩二が口を開きます。
「よぉ、ぼったくり魔人の荒木。相変わらず派手にやってるみてぇだなぁ、姑息な手を使いやがってよぉ…」
「う、うるせえっ、このネコ野郎っ!いつもいつも俺様の邪魔しやがって…出ていけっ!!」
裕二の手を掴みながら荒木が怒鳴ります。
「そうゆう訳にはいかねぇんだよ、バカ荒木。さぁ、その綺麗なガキを渡して貰おうか?」
浩二はフフンと笑うとゆっくりと近付いてきます。
「う、うるせえっ!コイツは俺の獲物なんだっ、誰がお前なんかに渡す…」
「やかましいっ!!」
浩二は怒鳴ると荒木に顔面ネコパンチをおみまいしました。荒木がカステラの壁にめり込みます。
「フンッ、ざまぁねえぜ。ついでにお前の顔に化粧をしてやるよ。」
浩二は鼻を鳴らすと荒木の顔面目掛けてパイを投げつけました。

    ベチャ!!

「ぶっ・・・・・・!!」
荒木が小さく呻きます。
「美白効果バッチリだな、荒木さんよぉ…一生壁と同化してろってんだ!!」
浩二はフンと鼻を鳴らすと裕二の傍に近付きます。
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