†REBIRTH〜再生〜†

□妖艶
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三人がホームへ着くと同時に電車が入ってきた。三人が電車に乗り込む。相変わらず車内は人で溢れていた。
「さぁ早瀬、こっちへ…」
浩二がドアの隅へ裕二を誘いかけた時だった。駅員がホームから、乗客を更に車内に押し込んできた。その勢いで裕二が人に押し流される。やがてドアが閉まり電車が動き出した。
「早瀬は…あっ、居た!和則此処に居てくれっ…」
そう言い浩二が動き出す。裕二は少し先に押し流されていた。
「すいません、行かせて下さい…」
浩二は乗客に小さく詫びながら裕二に近付く。裕二の背後に迫った時、浩二は息を飲んだ。発車して数分も経っていない車内で、裕二は既に魔の手の中に居た…
制服の胸元ははだけ、ズボンは下着ごとお尻の下までずり落ろされていた。そして裕二の服装を乱した主であろうサラリーマン風の中年の男が、裕二を抱き寄せ胸の突起を弄りながら小さな蕾を指で犯していた。回りの乗客達は男に犯される少年をニヤニヤと見つめている。
「止めろっ…」
浩二は慌てて男の手を振り払う。そして裕二を抱きすくめるとその場を離れた。
「大丈夫か、早瀬…?」
浩二が小さな声で尋ねると、裕二は涙で潤んだ瞳を向けコクンと頷いた。
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