†秘密遊戯†

□玩具調教
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裕二が入学してから三ヶ月が経ち、梅雨の時期を迎えていた。浩二の怪我も直り、学校に復帰していた。しかし、二人は気まずい雰囲気になっていた。校内では常に浩二と行動を共にはしていたが、裕二はいつも下を向き小さくなっていた。
結局、裕二は助けて貰ったお礼を言えずにいた。なぜなら、浩二に玩具と言われた事がかなりショックだったからだ。一度は親友とまで思った相手が、自分を性の玩具にしか見ていないなんて…。そう考えると素直にお礼を言う気にならなかった。この日も裕二は重い足取りで、教室に入った。まだ浩二は来てないみたいだった。裕二は自分の席についた。すると一人の少年が近付いて来た。浩二の連れの七瀬和則だった。
「おはよう、横山。」
「お、おはよ…」
裕二が小さく答える。和則も入学式の日に一度話したきりだ。
「浩二から預かりモノがあるんだけど…」
和則はそう言うと封筒を差し出す。
「…!?俺に?な、何?」
裕二は浩二からと聞き、声を震わせて尋ねる。
「…さぁ?俺は言付かっただけだから…じゃ、これ。」
和則はそう言うと裕二の机に封筒を置き立ち去る
「あ…あのっ…」
「なに?」和則が振り返る。
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