†秘密遊戯†

□正義の味方
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期末試験も無事に終わり、裕二達はみんなホッと一息ついていた。裕二は試験をすべてクリア出来ていた。以外にも浩二が親切に勉強を見てくれたおかげだ。浩二は見た目と違い頭脳明晰だった。裕二達の学校では夏休みに入るとすぐ、奉仕作業として学校近くの公園の清掃をする行事がある。男子校だとゆう事で、乱れがちになる生徒の風紀を少しでも良くしようと言う学校側の考えらしい。その為、本当なら試験が終わると休みになる所が、裕二の学校では一学期の期末試験後二日間、登校して奉仕作業の代表者をクラスから3人選ばなければならない。
早く休みに入りたい裕二のクラスの生徒達は最終試験日の今日の放課後、全員残ってクラス会議を開いていた。
「…あの、ではこれから」奉仕作業の代表者を選びたいと思います…」
クラス委員の上村が口を開いた。他のクラスメートは皆、無駄話をして上村の言う事に耳を貸さない。
「…あっ、あの…誰かやりたい人は…?」
上村が小さく言う。しかし夏休みに学校の行事に出たい者など誰もいない。クラスメートは上村を無視し続ける。
(上村、可哀相だな…)裕二は一人だけ、真面目に上村の話を聞いていた。前に学校を休んだ時、上村はノートを貸してくれた。裕二は上村の優しさに感謝していた。
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