†秘密遊戯†

□再会
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今日から夏休みだ。しかし自宅に裕二の姿は無い…裕二は朝からせっせと公園の清掃に励んでいた。そう、裕二の学校の夏休み恒例の行事である『清掃奉仕作業』クラスの代表者3名は裕二と上村、そして…
「…おい。何で俺がこんな事しなきゃならねぇんだ、裕二?」
浩二は空き缶を入れるゴミ袋を手にしたまま、裕二を横目で見る。
「仕方ないだろ?クラスの皆、掃除嫌だって言うんだからさ…ほらもう少しで10時だし、頑張ろうよ!」
裕二は浩二の肩をポンと叩くと笑顔を向ける。
「だからって、何で俺までこんな事しなきゃならねぇんだよ?やりたきゃ、お前だけやればいいじゃねえか。」
浩二はそう言うとしゃがみ込む。
「ダメだよ浩二…ほら立って!」裕二は浩二の手を掴むと、立ち上がらせようとする。
「…うるせぇな。俺はもう辞めたんだよ!」
「ダメだよっ!浩二、お願いだから…」
二人が押し問答していると、上村が近付いてきた
「二人共ゴメンな…俺のせいで掃除するハメになっちゃって…」
そう言うと、上村はバツの悪そうに下を向く。
「そんな…上村が謝る事ないよ!誰かがしなくちゃならないんだし…」
裕二がそう言って、上村の肩に手を掛けた時だった。
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