†秘密遊戯†

□再会
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「…やってらんねぇ!!」
浩二はそう言うとゴミ袋を投げ捨て、何処かに立ち去って行く。
「あっ、浩二待てよ…上村、俺浩二を連れ戻してくるから!」
裕二は上村にそう言うと、浩二の後を追い掛ける
「浩二、何処行っちまったんだろ…」
早足で歩く浩二を見失いながらも、裕二は浩二を捜そうと公園の奥へと足を踏み入れた。少しすると浩二を見つける。彼はポツンと置かれてあるベンチに腰掛け、煙草を吹かしていた。
「あっ、浩二。やっと見つけた!」
裕二は小さく叫ぶと、浩二の元に駆け寄る。
「浩二、戻って一緒に掃除しようよ。」
裕二は浩二の横に座り顔を見つめる。
「うるせぇな…俺は辞めたって言っただろうが。しつこいんだよ、お前」
浩二は裕二の顔を見ずにそう言うと、くわえていた煙草を投げ捨てる。
「あっ!ダメだよ、浩二」
裕二は浩二の投げた吸い殻を2・3回足で踏み消すと、それを拾い上げゴミ袋に入れる。
「ダメじゃないか、ポイ捨てするなんて…それに今煙草なんて吸ってたら、先生に見つかっちまうよ!」
裕二は浩二の前に立ち、懸命に訴える。
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