NOVEL
□プロローグ
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今まで、俺の人生はそれなりに普通だった。
学校には通わず、このアパートで仕事をする。まぁ、もう住人の家政婦さんみたいになっちゃってるんだけど。
両親が事故死してしまって、身寄りがいない俺を引き取ってくれた大家のおっちゃん。
生活できるだけのお金をもらってるんだし、本当に感謝しねぇとな!
ここまで聞くと、全然普通の人生なんて言えないかもしれない。
それに、一応俺は女だけど全然女らしくないし。
恋愛なんて、まったくもって興味なし!!
でも、俺にとってはごく普通の、まぁそれなりに幸せな日々だった。
………はずだった。
この超変人男が、俺の目の前に現われるまでは。
「奏音に、会いにきたんですよ!!」
なんなんだよコイツ!?俺は、どうしたらいい!?
「私、奏音が好きなんです!!」
………誰か、
「これからは、毎日あえますね♪」
………誰か、
「私と、付き合ってくださいっ!!」
………教えてくれ!!!