サイテーランクのキモ魚
□第3話
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罪魚は、きも魚と上のランクを目指してみようと心に強く決心しました。
その頃、きも魚を捨てた美魚夫婦のママ魚は、よその親子連れの魚を見るたびに心が痛み
「今頃、わが子のきも魚はどうしているんだろう・・・」
と、いつも思うようになりました。
あまりにも深く悩んでいたので、ママ魚は円形脱ウロコ症に なってしまいました。
それを見たパパ魚は、ママ魚が日に日に汚くなっているので、ママ魚を見ているのがいやでいやでたまりませんでした。
そして、きれいな美人魚に恋をして浮気をしてしまいました。
しかし、神魚がそれを見逃すわけはありません。
ある日パパ魚は美人魚に会いに行く途中、潜水艦にぶちあたり事故にあってしまいました。
パパ魚はウォヨーク魚病院に入院し、その自慢の虹色に輝くウロコは事故のせいではげてしまい、ママ魚より 随分 汚い魚になってしまいました。
お見舞いに来た美人魚は、その姿を見て、
「お、お大事に・・・」
と言い残し、二度とパパ魚の前に あらわれる事は ありませんでした。