†sO LoNg†

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「これは、なぁに?冷たいね……」
幻想的な白の世界で、優しく少女は笑った。

「雪だ……」

少女を連れてきた男は対照的な黒のコートを纏い、煙草をふかした。

男は気付いていた。
矛盾している、と。
そしてそれから抜け出す術はないのだと。

男は気付いていなかった。
その激情の正体に。




【真っ白の雪、真っ黒な烏。】


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