頂き・捧げ

□頂き〜小説〜
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朝からオレはテンパりっぱなし……

何故なら、今日は彼女であるキアナの誕生日だから。


正直言って、キアナはオレの初めての彼女。まぁ、アカデミーからのダチでもあったし……、多分いつも通りなんだろうけど。



生憎、今日はキアナもオレも任務が少し入ってる。
任務、さっさと終わらして、頼んでたヤツ買いに行かねーといけないしな!



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「ナルト!! 早くしろ!」

「キバ、急かし過ぎだってばよぉ!!」

「早く早く!」

「おい……キバ、落ち着けっての!」



今日の任務は荷物を隣の国まで運ぶこと、シカマル、ナルト、チョウジ、シノの5人で受けた任務だ。
基本は4人1組なのだが、荷物運びなどは5人で受け渡される確率が高くなる‥‥

それで、荷物両手にひたすら走り、4人を急かすと大概の割合で二番目に急かすナルトでさえも流石に呆れ顔。



「なんでそんなに急いでるの? キバ」

「キアナの誕生日なんだよ!!」

「あぁ‥‥、あの彼女か」

「あのって何だよ!! あのって!」

「それ以外に何が言えるか?」

「いえ……」



ひたすら走り、走り‥‥やっとこさ辿り着いた隣の国に荷物を渡す。

帰りは早い!!
荷物も何も無いからな!
赤丸と一緒に先立って走っているとオレの鼻が血の匂いを複数掠めとった。



「シカマル!! ストップ!」

「どうした?」

「血の匂いだ‥‥」



1つはサクラ、もう1つはネジ、そしてもう1つ……。



Continued...


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