とれじゃーぼっくす

□ ・かんな様より・
 『恋に落ち僕に堕ちた天使』西園寺雅季
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新しく出来た妹…

   紫は 僕に似てる。




そして…
   実に聡明で賢明な女性だ。




1を聞いて10を知る……までは
いかないが。



3を聞いて10を理解する。




僕がツ−と言えば
黙ってカ−を差し出してくれる…






2人の沈黙の空間が


         心地よい…









「ねぇ? 紫…

 これ………貰ってくれない?」


僕は少し 照れながら…
蛤の片割れを差し出した。



貝合わせ


二枚貝は対になる貝としか
絶対合わないから…





相手を 絶対間違えない。




僕の対は
 紫… きみだよ。






君なら わかるだろう?



蛤を片割れを僕が持ち
君に もう一方を渡す…意味が。










…僕なりの

   遠回しな プロポーズ







紫は チラリと
僕の片手にある 対になる
蛤を見ながら…




無表情で受け取った。








「はぁぁ…… 紫… 
   君 頭悪かったけ? 」




『愚か者にも 分かるように
 話すのが… 真の知恵者よ?』





ニッコリ 微笑んで
    そう言う 紫に…



僕は もっと 盛大なため息を
つきながら…





「つまりは…
 わざと汲み取らないから…


 ハッキリ 告白しろと?  」




紫…
 きみ結構 意地悪だね?




と呟けば……





『当たり前でしょ?
 好きな女 手に入れるのに…

 ハッキリ愛を示せれない男は
 駄目よ?         』





って 君が言うから…僕は







君に…






「好きです。 紫
 僕の愛を受け入れて…?」



と 君に



熱いキスを贈った。









でも……







僕の 紫への愛は
      深すぎて……






君に胸を 叩かれたくらいじゃ…




ついでに 足を蹴られた位じゃ




キスが止められない。








今夜 一晩  時間をかけて


じっくり 君に伝えるよ。





覚悟しててよね?






愛の告白だけで 一晩かかるんだ






僕の愛の深さは
    わかるだろう?







わからない?






ふふっ… いいよ。




一生をかけて


紫の
心と身体に教えてあげる。





僕の愛の深さを……ねっ♪





じっくり










初めてあった時に
本と共に降ってきた…紫。




君は 僕の為に
神がお造りになったに違いない。




僕の分身  片割れ



僕の 僕だけの天使だよ。













            fin





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