10/30の日記
00:19
ドミール火山にて -続・小話-
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グレイナル「う〜ヒック!」
ディア「………。グレイナルさま。“帝国”とは、一体……。わたしは、わたしはどうすればみなさんを…守れる、でしょうか?」
グレイナル「…………。
―――ヒック!っとぉ?……うん?この気配はどこかで……?」
老竜が空を仰ぐのと同時に、ディアも空を仰ぎ見た。
―――いや、ディアの灰色の眼は、グレイナルの視線の遥か先を捉えていた。
ディア「……バル…ボロスっ!?」
グレイナル「……―――!?」
ディアの叫びと同時に、闇竜の放つ邪悪な炎に襲われたドミールの人々の悲鳴が、確かにグレイナルの耳にまで届いた。
グレイナル「おおう。ありゃ紛れもなくバルボロスではないか……ヒック!
―――里を攻撃するとは卑怯者め!どうあっても儂を誘き出す気か?」
ディア「―――…!!
里には……。」
―――里には、ファズさん、アルさん、ザフトさんが、いらっしゃいます…!
グレイナル「―――!
待たぬか。ディアよ。」
ディア「……!?」
駆け出し、呪文の気配を纏うディアに、グレイナルは静かな声音で言った。
グレイナル「今から移動呪文で里に戻るよりも、諸悪の根源を叩く方が早く確実じゃわ。
幸いここにはディアがおる。何とかなるじゃろう……。」
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