07/22の日記
08:12
カデスの牢獄にて -実際この奴隷期間ってどれくらいだったのかな?-
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その夜、アギロはディアに語った。
囚人達の間で脱出計画が練られていること、その計画に、ガナンの紋章を持つディアに力を貸して欲しいと思っていること。
ディア「みなさんの、命や…安息が、身勝手に虐げられることが…正しいおこないだとは…思えません。」
アギロ「そうかやってくれるか!礼を言うぜ、ディア。」
喜び勇むアギロの声に、ディアは微笑みを浮かべながらひとつ頷いてみせた。
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アギロさんは決起はチャンスを待って、と言っていましたが、翌日、ディアの目には大変な光景が飛び込んできました。
昨日看守の目を盗んでこっそり休んでいた囚人を見せしめだと言って処刑台送りにすると言うのです!!
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兵士「同じ囚人が息絶える様を見て、己の無力さを思い知るがいい。お前達クズにできるのはそれくらいのものだ。」
―――みなさんの、命や…安息が
**「また一人死んじまうのかぁ。……もう慣れちまったよ。」
―――身勝手に虐げられることが…
**「俺だってできることならあの帝国の野郎をぶん殴ってやりてーよ!……でも、そんなことをすりゃあ今度は俺が処刑台送りだ。………軽蔑してもいいんだぜ。…けど、誰だって自分が可愛いんだよ。」
―――正しいおこないだとは…
**「今まで何人もの仲間がああやって処刑台にかけられてきました。それを見せつけられる度に自分の中の何かが音をたてて壊れて行くのを感じるんです。」
ディア「―――……思えませんっ!!」
アギロ「―――……!
駄目だっ!俺にはもう我慢できんっ!!」
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