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□痛みと哀しみだけでできていた
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“友達”と言うには遠すぎて、“知人”と言うには近すぎたあたしたち。

少し手を伸ばせば触れられるはずのその指が、とてもとても遠く感じた。



時折見せる、何かに怯えたような笑顔も、全てを拒絶するような沈黙も、愛しくて仕方なかった。





痛みと哀しみだけでできていた






どんなに思っても届かないあなた。



上手な息の仕方もわからず、胸が痛まないように目を瞑ることも出来なかったあたしを、誰か嘲笑ってくれますか。






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