mini

□ただ泣きたいだけの話
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僕には責任があるんだ。

そう言って笑った君をふいに思い出して何だかやりきれない気持ちになりました。
2月は寒すぎる。

何も言わないからって気が付いてないだなんて、どうしてそんなオメデタイ思考が出来るのか不思議で仕方ない。
君は一体何の責任を取るつもりだったのか。

今じゃもう君の顔をハッキリ思い浮べることすら出来ません。





笑顔の裏にある真実に気付いた時、貴方に微笑みかけることが辛くなりました。
冬はまだ終わらない。

いつまで待っても鳴らない電話に嫌気がさして、携帯電話を解約した。
鳴らないなら要らない。

自分が本当に欲しいものが何なのかわからなくて、独り宇宙の彼方に取り残された気がしました。





最後なのにサヨナラさえ言えない、女々しい僕が心底憎いと思います。

笑った顔、泣いた顔、怒った顔、困った顔、顔、顔、顔。
何も見たくないと目を背けたのは自分なのに、目蓋の裏には佃煮にするくらいたくさんの表情が貼りついている。

理由が欲しいと、心底思いました。





(ただ、泣きたいだけの話)





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