断章のグリム
□腐った赤ずきん
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「えーと……なんで僕なんですか?」
白野蒼衣は困惑していた。
「いや、 だから雪乃くんは起こって帰っちゃうし、 颯姫も台詞覚えられないし、 ほかの人も忙しいって……」
「だからって……」
そう……
蒼衣は赤ずきんの格好をしていた
「何で僕が!?」
「いやー、 普通にかわいいし」
「そういう問題ですか!?」
蒼衣のは正当な言い分だが、 神狩屋に通じると思ったら、 そうはいかない
「もう始まっちゃったしね。 それじゃあ、 がんばってね」
「ちょっと!」
そして……
気づけば森の中だった