創作品(歌詞)

□灰色の一本道
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灰色の一本道

ポケットに腕つっこんで
薄暗い道路を歩く
灰色の空気に追われるみたいに
僕の心は焦って波打つ

逃げ出そうともがけばもがくほど
胸に絡みつくのは恐怖という荊

何処へ行けばいいのか
なんて分からないけど
ここにいる
その事実を消してしまいたいから
僕は瞳を閉じてまた進む

決して天国へたどり着くことはない
その先を


縋るように飛び乗った終電で
今日の事を思い返した
目には見えない真っ赤な涙が
僕の中を静かに満たしてゆくの

これから行き着くはずの終点で
全てが終わってしまったとしたら?

何処へ行けばいいのか
なんてワカラナイから
ここにいることしかできない
自分が憎いよ
僕はどう在ればいいの?

どうか僕に
天国という名の墓場を与えて



一人降り立ったこの場所で
僕は僕自身を捜しに行こう


何処へ行けばいいのか
なんて分からないんだ
ここに居るその事実を
消してしまえばいいさ
僕は瞳を閉じてまた進み続ける

決して天国へたどり着くことはない
その先を

ひとり何もかも心に封じて

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