☆みんなで騒げ!はいすくーるらいふ☆


・・僕の記憶が間違ってなければ、昨日の放課後はこの教室はこんな状態じゃなかった。

何で、何で、教室の窓ガラスは全部割れ、机は列が乱れてるなんてレベルじゃない。バラバラになった机だったものがいくつかあったり、黒板にめり込んでるのもある。

そのうえ、下のパンツ(トランクス?)一丁で寝ころんでるγに太猿に、ズボンは脱ぎ捨てたのか、サイズの大きいカッターシャツしか着てなくて、下着が見えるか見えないかギリギリな格好をして、γたちと同じように寝ころんでいる幼なじみの光稀...



って光稀!?ちょ、何してんの!?

「光稀、光稀起きて!光稀っ!!」

必死で光稀の肩を揺する。それでも光稀は、眠そうに身を捩るだけだ。

こうなると、あの手を使うしか無くなるなー・・


「光稀、早く起きないとグロ・キシニア(反面教師)見回りに来ちゃうよ。」


そう言ってしまえば、さっきまでの駄々こねもなく飛び起きた光稀。


『マジでか!?ちょ、ヤベえ!てか此処何処だ!!』

「そこかよ!自分の居る場所くらい覚えとけよ...」

『ん?あ、正チャンはよ。そして此処は何処?貴方は誰?』
「今自分で正チャンって言ったじゃないか!!ていうか、結局行き着く先はそこなんだ...

...光稀、とりあえず何でも良いからズボン穿いて。」

『ん?おお、そだった。』

んしょ、と傍らに落ちていたズボンをひっ掴み、穿く。



「あのさ、光稀...」

僕は、胸にこみ上げてきたこの思いを言葉にしようと頑張った。

『何?正チャン。』


「いや、えっと、その、さ...な、何が起きたの?これ......」

下着姿で倒れてるγたちを指さして言った。

『あぁー、これ?昨日の放課後にさ、オレとγのバトルが勃発したんだけど、それが我慢大会になっちゃって、んで更に飲み比べになっちゃって。


で、辿り付いたのがこの有り様。』

いやいやいやいや、光稀も含めて全員さ、完全に寝る体制だったよね!?γたちなんか風呂上がりだもん!


『んなことよりしょーちゃん、まっしー先生が今日の保健・体育は保健の方やるんだってー!

このところ運動ばっかだったし楽しみだよな!』

楽しみなのかよ!保健の授業が!?


「そ、そう。ていうか、γたち起こさなくて良いの?」

『あ、そうだった。』
光稀はそういうと、廊下へ出て、勢い良く助走をつけ走って入り、γの手前で跳んだ。

そのまま光稀はγの腹に蹴りをかました。



ぐぎゅっ!?と、苦しそうな呻き声を上げてγが目を覚ました。

『目覚めは如何なモノかな?γ君。』

うっわぁ〜...滅茶苦茶良い笑顔 ;;やっぱドSだなコイツ。

「ぐ、げほっ!光稀...お前それでも女か...」


「僕的にはボクサーパンツ穿いてるの目撃した時点で女子かどうか疑わしいんだけど。」

僕がそう言うと、光稀はけろんとした顔で、

『女子?オレが?ハッ、女子としての運命なんざとっくの昔にフリーマーケットに出品したわ!!』

と、言ってのけた。何それ!運命をフリマで売れる(買える)ってどーなの!?


〜キーンコーンカーンコーン〜

〜キーンコーンカーンコーン〜


こうして、僕たちの無茶苦茶で常識外れの授業が始まった。



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