NARUTO小説

□木の葉執事サービス
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=学校に通っていた頃のサクラ、4年前=

サクラ「ねぇねぇユキちゃんこの花きれいね。」

ユキ「そうでしょ。この前駅前のお花屋さんでお母さんと買ってきたんだ。」

サクラ「すっごくかわいい。こんど私も買いにお母さんと買いに行こう。」

ユキ「うん!いいね」

サクラ「ww」

ユキ「ww」













ガラッ
ユキ母「サクラちゃん!!今連絡があってお母さんが事故にあわれたって!!すぐ病院いこう!!」

サクラ「えっ?」






その時愛する母親はすでに死んでおり、サクラの家族は父親だけとなった。サクラの不幸はそれだけに
とどまらなかった。信じていた父親が
再婚し、女を連れてきた。それが今の母親だった。
唯一の幸せは父親が優しかったことと新しい母親も優しかったことだった。
しかし、サクラは母親が変わったことや、母親の死を受け入れることができなかった。
それゆえに新しい母親のことをどうしても信じることができず、
母親が父親と再婚した理由は金目当てであることだと決めつけるようにして、自分の心を
押さえていた。




それから3年後

その後、それでもサクラにとって唯一の楽しみは学校に行くことと友達と会えることだった。

しかし、サクラの年齢が上がり始めるごとに、周りの人間の頭の良さもよくなるのは自然なことで
学年で誰かを陥れる行為、つまりいじめがはやりだしてしまった。
誰かがターゲットにされれば次のターゲットが決まるまでいじめられてしまう。

そんな日常を見ていてサクラは毎日おびえていた。
そんなとき、サクラの親友のユキがターゲットにされてしまったのだ。
しかし、ユキはいじめのことをサクラに言い出さなかった。
ユキはサクラに心配かけたくない、
自分で何とか解決しようといじめを耐え抜くよう頑張っていたのだ。

しかし、ユキはそのいじめに耐えきれずサクラにも話せず
自殺という行為を犯してしまったのだった。

サクラは自分に相談せず、自殺という行為に及んでしまったことが
すごくつらかった。

その後、ユキのいじめの事件はいじめではないという学校の意見もあり、水に流されたように
ユキの事件は消えてしまった。

そして、次のターゲットにサクラがなってしまった。
いじめの理由は簡単だった。
サクラがすごく頭が良く金持ちだったから。
でも、自分がここで崩れたら、学校へもいけなくなる。ユキの死を無駄にしないために、
自分だけでもこのいじめを乗り越えて学校に生き続けてやる。
いじめなんかやめさせてやる。しゃーんなろーという意気込みだった。


しかし、そう甘くはなかった。

どんどんいじめはエスカレートしていき、サクラはもうこれ以上は・・・・というところまで
追いつめられた。

そんなサクラの前にキノコという男が現れた。
キノコはすごく頭良く、自分も昔ターゲットにされたことをサクラに話した。
そして、がんばって学校に行こうとサクラを励ましてくれたのだ。
サクラとキノコはすごく親密な関係となり、サクラにとって安心できる人となった。

そして、サクラはキノコを愛していた。









相変わらずサクラに対するいじめはなくならないもので、
教科書を焼却炉に入れられたり、
体操着がなくなっていたり、
またある日は自分の机がなくなっていたこともあった。
それでも、めげることはなく頑張っていたが、
教科書に落書きされていた字を見て気付いたのだ。



・・・それがキノコの字であることに。




まさか、キノコがそんなことするはずがないと、
間違いであると考えるようにしていた。
しかし、いったんキノコであると考えてしまうと他にされた
行為もキノコがやったんではないかという思いに駆られてしまった。




本当にそうなのか・・・・。真実を知りたくなった。
もし、真実をしって自分がどうなるかは想像もつかなかったが、
何もしないよりいいかと、その時は思っていた。
それが、不幸な結果を招くとも知らずに。











サクラはその日、体育のマラソンから帰ってくるときに何人かの男子が
しゃべっているのを偶然にも発見したのだ。
しかも、その中にはいつも他の人とはしゃべらないキノコがいたのだった。
自分は他の場所に身をひそめ悪いと思ったが、
キノコたちの話を聞くため耳を澄ました。


ケン「最近のターゲットはどうよ?お前やけに優しくしてやってるじゃん?!マジで好きになっちゃ
ったんじゃねぇの?」
ソヨメ「うける!!サクラを?ありえね〜あのでこだけでかい、ただのネクラガリベンじゃん。
でも、ほんと最近のキノコのサクラに対する話し方とか本物ぽいよね。演技じゃないの?
もしかして、本気になっちゃった?」
キノコ「ありえない、ありえない。サクラなんか好きになるわけないよ。あいつは俺の玩具。
ただのお遊びの道具にしかならないよ。ちょっと頭いいといっても、知識を埋め込む頭しかなくて
最初は期待したけど、今までのやつらとかわらないね。あっでも顔きれいなのは認めるけどね。
真実知ってあの顔がどう歪むのか見てみたいくらいだね。」




その瞬間なにかが音をたてて崩れた。
もう信じる人はこの学校にいない、
もうこの世にいないのではないかという錯覚に陥られた。

その日から学校へ行くのをやめ、今の現状に至っている。














サクラの執事をやってナルトたちは2週間が過ぎていた。
サクラの母親からサクラの本当の母のこと、サクラの大親友の死、それからのいじめのこと
などを教えてもらっていた。


一緒に暮していればそれなりになれるもので、サクラもサスケやナルト、サイに少しずつではあるが
心を開いていった。


それから少しずつ、サクラは笑うようになった。




ナルト「ねぇなんかして遊びたいってばよ。」

サスケ「ピ、ピクニックなんか・・・・どうだ?」

サイ「いいですね。楽しそう。(笑)」

サクラ「うん。そうだね。ピクニックかぁ。久しぶりだな。」

サスケ「だったら、学校の近くの川なんかどうだ?」

サクラ「(え?)」

ナルト「いいってばよ!!!あそこ川がきれいだし、バーベキューや花火出来るってばよ!!
うわ〜楽しみだ。いつにする?いつにするってば?」

サスケ「そうだな、次の日曜日にするか。いいか?サクラ」

サクラ「う、うん。大丈夫。(学校の近くか。でもまさか、日曜にいるとは限らないわ。)」










=そして日曜日=

ナルト「うわ〜水気持ちいいてば。バシャ」

サスケ「ウワッ、フザケンナ、うすらとんかち。水かけんなよ。お前仕事すれ。」

サクラ「いいわよ。サスケくん私がやるわ。」

サスケ「ありがとう。」

ナルト「あ〜サスケずるいてば!!サクラちゃんもしかしてサスケのこと??
だめだってば、おれサクラちゃんのこと好きなんだから。」

サスケ「ちょっ///」

サクラ「/////」

サイ「そこのスーパーでビーチボールあったんで買ってきました。ってなんで2人とも
顔赤いんですか?」

サスケ「サイ、空気嫁」

サイ「ははは。すいません。」



サスケ「よし、食べ終わったことだし、片づけて花火やるか。」

ナルト「おっし!!!!おれ線香花火負けないってば!!!」

サイ「じゃぼくも。」

サクラ「じゃ私、先にあっちでお皿洗ってくるね。」

サイ「わかった。こっちの火の始末とか終わったら手伝いに行くね。」

サクラ「うん。ありがとう!」






サクラ「(なんかサスケくんかっこいいな。それにやさしい。ずっとこのままでいられたら
いいのに。サスケくんやナルトの強さってなんだろう。なんで私にあそこまで
かまってくれるんだろう?
もっとサスケ君のことが知りたい。)」

???「久し振りだね。サクラちゃん。」

サクラ「??!! (怖い。何この感覚。怖い。だれか助け・・て)!キノコくん?!」

キノコ「ご名答。よく気づいたね。君のおびえた顔、ぞっと来るよ。
キミが今日ここに来るのは知っていたよ。
かわいいね。君のおびえた顔は」

サクラ「ハァハァ・・・来ないで!!!もう・・やめてよ。私に・・ヒック
か・ま・・わないで・・・ください。」



キノコ「そうはいかないよ。君のこと好きだからね。これからも永遠に。」

サクラ「!!!!!!!(どうしよう、ここから逃げたいのに足が動かない。どうしよう
どうしよう。どうしよう。・・・・・・)」

サスケ「お前おれのサクラになにしてんだ?」

キノコ「!!!」

ナルト「お前何カッコつけてんだってばよ!!訂正しろーおれのサクラちゃんだってば!!!!」

サスケ「うるさい。今忙しいんだよ。悟れ。いいから悟れ。」

サイ「ナルト、いったん落ち着きなよ。」

ナルト「うき〜」

キノコ「おい。てめぇらなにもんだよ。まさか今更サクラを学校に行かせようと?ばかじゃないの?
こいつ根をあげてんじゃん。俺にいじめられるしか能がない馬鹿なんだよ。」

ナルト「ムカつくってば。むき〜、勝手に決め付けてんじゃないってばよ!!」

サスケ「いいのか?サクラ。こんなこと言われてるぞ。自分の能力も知らないで2人とも馬鹿だな。」

キノコ「なにを言っている!?」



サスケ「お前よりサクラの方が何十倍も頭いいっていってんだよ。頭というよりか格が上ってことだ。
それなのにサクラときたら・・・・、俺が認めたんだからこんなやつにはしっかり本当のこと言ってやれ。
それとも、今のウジウジサクラちゃんの方がいいのか?そんなやつどこにいっても
同じだとおもうがな。今は俺らがいるからいいが、俺らがいなくなったらまた
2週間前と同じことになるのか?いいのか?おまえはそれで。」

サクラ「や・・・」

サスケ「は?」




サクラ「や・・やだ!!!!!!私は負けない。あんたなんかにバカにされる覚えはないわ。
あなたになにがわかるの?私はただまっとうに生きてきただけ。それなのに・・・それなのに
私の人生をめちゃくちゃにする権利なんてアンタにないはず。いまさらユキは帰ってこないけど、
このまま私がウジウジしてたら、ユキがうかばれない。ユキの分まであんたにいってやる。・・・・
・・・・・あんたの思う道理なんてもうならないのよ!!!!(ドカっ)」
//その時サクラは怪力を覚えた

キノコ「(ブフェ)いってぇ〜この怪力女。覚えてろよ」

サクラ「もう忘れたわよ!」

サスケ「フンその意気だ。」



=その数日後=



サクラ母「本当にありがとうございました。」

カカシ「お役に立てて光栄です。」

ナルト「サクラちゃん、おれ強くなって帰ってくるってば!その時まで待ってってば。」

サスケ「フン」

サイ「そういうのやめたほうがいいとおもいますよ。たぶんサクラ困るよ。」

ナルト「うるさいってば!お前にいわれたくない!!」

サスケ「おいサクラどうした?」




サクラ「・・・・・・・私、・・ほ・んとは・・・」
一同「????」
サクラ「ほ・・んとは私サスケくんが好きです!!大好きでした。」
一同「!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
サクラ「私あきらめない。あきらめない勇気教わったから今度は自分の力で使ってみる。
あたしは恋も逃げないことにする!!」




サスケ「・・・おれも実は・・・お前のこと好きだ/////」

ナルト「ちょ〜としゃーらっぷ!!なんでそうなるの!!!!ガーン」

サイ「まぁショックだと思うけど見守ってあげようよ。」

/*倒れて見上げてた悔し涙でにじむ青空
あの頃の僕らの夢叶えたいんだ*/


そして、その後ナルトたちは里へ帰って行った。







=そんな数日後=


ナルト「今日もつかれたてば。なんか今日の依頼人不思議な子だったてばよ。いっつも
笑うときデレシシシって
言ってるし、すっごい分厚い本ばっか読んでるし、あれほんとに7歳の女の子?
も〜正直頭いい子ニガテかも。」

サイ「でもあの子すごく知的でかわいらしい感じがしましたよ。あの子の妹なんか、
姉妹なのに髪の色ちがうの
なんでだろ。」

ナルト「あっそうそう、オレンジってめずらしいてば。でも、あの子はあの子でおてんばそうで、
姉妹で性格全然違ってたってば。」

サイ「ナルトとサスケくんみたいですね」

ナルト「どこがだってば??見当違いなこというのやめろってばサイ!!」

サイ「ふふ」

ナルト「オイ!サスケも否定しろってば!!ってん?」

サスケ上の空。

???「サスケくん!!」

サスケ・ナルト「!!??」

サスケ「おいサクラなんでお前がここにいるんだよ?学校は?やめたのか?」

サクラ「私こっちの大学に飛び級で入ることにしたの。」

サスケ「は?」

サクラ「私はこっちでしか学べない医療関係を学びたくて高校の勉強頑張って網羅して
大学に入学できるようにがんばったの。ほんとうに私にしかできないことやりたいから。
そしたら、お父さんとお母さんがこっちに来て大学入りなさいって勧めてくれたの。」

サスケ「ふ〜ん」

サクラ「それにサスケ君にも会いたかったしね。」

サスケ「ここに住所と携帯番号書いてある。今日こい。」

サクラ「うん☆」
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