TENIS

□僕達の始まり・・・
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恋の始まり…
それは一瞬にして始まる事もあれば突然、始まる事もある…

僕達の場合は-----



「ふぇ〜重い〜」
日直だった桜乃は先生に頼まれ荷物を1人運んでいた。
長い、みつあみを揺らしふらつきながら運ぶ。

ーヒョイ…
「えっ?」
突然、フワリと軽くなる体。

「大丈夫?持つよ」
「不二先輩!そんな悪いです…」
「いいんだよ暇だしね」
いつもの優しい笑顔で答える。
「…////ありがとうございます」
「ううん気にしないで。どこに運べばいいのかな?」
「えっと…資料室です」
「じゃ行こうか」
一緒に並び歩いて行く。

(ふぇ〜緊張しちゃうよ〜〜)

天才と呼ばれる不二…自分とは比べようのない位に高い場所に居る遠い存在…
きっと自分がテニス部の顧問の孫でなければ話す事もなかっただろう…
こんな風に気にかけてくれるのもきっと…


「どうしたの?桜乃ちゃん。ボッーとして」
「あっいえ!何でもないです……きゃっ!」
桜乃はつまずき、よろけ転びそうになる…

「危ない!」
不二は咄嗟に桜乃を支えようとするがバランスを崩し桜乃を庇い倒れ込むー

ーーー
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