TENIS

□未来への地図
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年に一度だけの日…
だけど今年は特別な日となる…




1月13日…夜…
「どうしよう〜なんだか緊張して眠れないよ〜〜」
桜乃はベッドの中に入り何度も寝返りを打つ…
明日は桜乃の誕生日であり不二とのデートでもある。
デートは何度もしたがやはり誕生日にデートと言うと尚、緊張してしまう…
付き合って初めての誕生日…

ー良い日になるといいなー





翌朝…
桜乃は不二との待ち合わせ場所へと向かう。
「おはよう、桜乃ちゃん」
待ち合わせ場所へ着くと自分を見つけ笑顔で手を振る姿を見て桜乃は笑顔で駆け寄る。
「おはようございます。不二先輩」
「今日は桜乃ちゃんの誕生日だからね。何でもお願い聞いちゃうよ」
「いえ、ただ先輩と居られるだけで充分ですよ」
「そう?じゃあ行こうか」

いつものデートのように映画を観たりショッピングをしてるうちに時間はあっという間に過ぎ日が沈み始める…

「…そろそろ桜乃ちゃん、門限の時間だね。本当はまだずっと居たいけど…」
名残惜しそうに言う。
「これ…誕生日プレゼント」
不二が差し出したのは手の平に乗るくらいの小さなサボテンの鉢。
「わぁっ可愛い…ありがとうございます」
「…改めておめでとう…桜乃ちゃんがこの世に生まれてそして出逢えてこうして一緒に居られる事が僕にとっての幸せだよ…」


そっと桜乃の頬に触れると口付けを落とす…
「じゃまた学校でね」
「はい…」
桜乃は不二が見えなくなるまで後ろ姿を見つめていた…
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