MOON
□素直になれなくて・・・
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6/29ー十番高校…昼休み…
亜美、まこと、美奈子は裏庭へ集まっていた。
「じゃあ、明日、現地集合て事で」
「くれぐれも、うさぎちゃんには内緒ね」
「そうそう、うさぎちゃんに知られると、うるさいからね〜」
「何が?」
突然、現れた、うさぎに驚く3人。
と同時にとっさに何かを後ろに隠す。
「!!!!!!!!!!・・・・うさぎちゃん!!!!」
「べ、別に何でもないさ!!」
「・・・・・怪しい・・・今、何か隠さなかった?」
慌てふためく3人を疑惑の目で見つめる、うさぎ。
「何も隠してな・・・あっ・・・」
美奈子は手を滑らせ隠したモノを落としてしまう。
(あっ・・・やばっ・・・)
ヒラリと何かが舞い落ちる。
うさぎはそれを拾う。
「・・・・チケット?・・・スリーライツの・・・ファンクラブ限定コンサート・・・明日の日付・・・」
うさぎは俯き無言になる。
「うさぎちゃんファンクラブに入ってないだろ?だから黙ってようてレイちゃんが・・」
『うさぎが知るとうるさいからあの子には黙っときましょファンクラブに入らないあのコが悪いんだから』
レイの言葉を思いだす、まこと。
「仲間外れにしてたわけではないのよ?」
「うさぎちゃんの分まで楽しんでくるから♪」
口々にフォローする3人だが・・・
「・・・なんだ・・」
「「「えっ???」」」
「皆、あたしよりスリーライツのが大事なんだぁぁぁぁ〜〜〜〜〜」
大声で泣き叫ぶ。
「そんな事ないわよ〜〜うさぎちゃんの事も大事よぉ♪」
うさぎの両肩を抱き、なだめる美奈子。
「じゃあコンサート行かずにお祝いしてよ!!」
「お祝いて・・・・?」
「〜〜〜〜うわぁあああん〜〜やっぱり、あたしの事なんてどうでもいいんだ〜〜」
「そんな事ないわよぉ〜」
「じゃあ!明日が何の日か覚えてる?」
「えっ・・・・・?明日?明日はスリーライツのコンサート・・・」