MOON

□a Little Sweet
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ある日の学校の帰り道…
うさぎはケーキ屋の前で立ち止まる。


「うっわぁ〜おいしそぉ〜♪」
並べられたケーキをウットリと見つめる。
「もう、うさぎちゃん寄り道は駄目よ」
ルナが注意するが聞く耳を持たない。


「いいじゃない〜見るぐらい…あっ…」
ふと店の奥に目を向けると中でケーキを作ってる男性を見つける。


ふわふわのスポンジケーキに泡立てられた真っ白な生クリームが塗られ色とりどりのフルーツが綺麗に飾られケーキが完成する。


「わぁ〜♪すごぉ〜い♪」
うさぎは感激の声を上げる。


「よかったら中入って見学する?」
気付くと店の中で作ってた男性が傍に来ていた。
「ケーキ好きなの?」
にっこりと笑う。


「えっ、はい…すみません…余りにも素敵だったので… すごいですね。こんなに素敵なケーキ作れて…おいしそう…」
出来上がったケーキを物欲しそうに眺める。


「よかったらコレあげるよ」
うさぎにケーキを差し出す。
「えっ?いいんですか?」
ケーキを出され目が輝く。
「うん試作品だからね。君みたいな可愛い子に食べて貰えたら光栄だよ」
「やだ〜そんな〜」
照れながら言う、うさぎに呆れ顔のルナ。



「おっと、そろそろ時間だ…君も一緒に来る?これからテレビの収録があるんだけど…料理番組のゲストに呼ばれてるんだ」
「わぁっ何か楽しそう〜行きます♪」
「僕は柏崎…君は?」
「月野うさぎです♪」
「…うさぎちゃんね…じゃ、行こうか」
柏崎に誘われ、うさぎは嬉しそうについて行く。
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