ROOTS
□思い込みが
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14の春、転校して。
転校先のガッコでは『ビーバップ・ハイスクール』に出て来るような、リーゼント・ソリコミ・短ランなぞのスタイルの連中がやたらバンドやってて。
俺は勉学と部活にいそしみながら、「楽しそうやな〜。ま、俺にゃ関係ねえがな〜」と横目で見ていた。
折りしもバンドブーム真っ只中にも関わらず、相変わらずザブロウ少年はＷＩＮＫにハマってて。
ある日の掃除時間、ホウキをギターに見立てたリーゼントの一人に「バクチクってバンド知っとう？」と聞かれ「知らん。Ｘは知っとる。ヘビメタやろ？」とトンチンカンな発言をしてもうて。
それがきっかけで「自分で言っときながら、ヘビメタって何やろ？」という疑問に悩ませられる日々が始まった・・・。
夏休み。夏の大会が終わりサッカー部を引退。受験勉強始めるわけでもなく、とにかく暇で暇でしょうがなかった。
友達の家に転がり込んでファミコンするか、プールに行くか、自分の部屋でラヂオ聴くかしてた。