ROOTS
□アイデンティティ
1ページ/1ページ
夏休みが終わり、ダラダラ毎日が過ぎよった。悪友達は先生と喧嘩して授業が進まんとか日常茶飯事。荒れとったね。すさんでたね。エラいとこに転校したもんだ。
そんな9月のある日。文化祭がもうすぐやってんで、バンドやってた悪友が廊下でつるんでるとこにたまたま居合わせたら。
BUCK-TICKバンドとブルハーツバンドとボウイバンド(俺はこれを3Bと呼んでいる)をやるらしく、ボウイバンドのベースかドラムがおらんけ、どっちかやってくれんか言われて。
ザブロウ少年は直感的にドラムを選んだね。
ギターは人数多いし、ベースってイマイチ目立たんやろし、後ろにおるドラムが何か他の楽器と違って一番カッコいいやないんかな〜って。
そして何より友達と燃えるものが見つかったのが嬉しかった。
早速、ボウイの『SINGLES』と『LAST GIGS』と、高橋まことモデルスティックを買って、週刊少年ジャンプと格闘する日々が始まった。