金
□バカな人
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今日もいつものように
あの人がいるであろう、保健室に向かう。
思った通り…先生は保健室にいた。
先生は誰もいない保健室で、一人花の手入れをしていた。
「あ、藤くん。」
「ども」
軽く挨拶して先生が手入れをしてる花を見つめる。
「どうしたの?」
「え?」
「何か用事があったんでしょ?」
「あぁ。
ちょっと、ベッド借ります」
俺は先生の返事を聞く間もなく、自分専用とされているベッドに横になった。
「大丈夫かい?」
「少し寝てたらすぐよくなるんで」
先生は俺の寝ているベッドの近くに置いてあるイスに座った。
「…」
「…」
「…」
しばらくの間、沈黙が続く。
先生はイスに座ったままそこから立とうとしない。
正直…ハズい。
かなり見られてる気がする。