倉庫 GC-2

□140字SS
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○誘惑


仰向けに倒れたローワンに跨がり、ダリルは艶やかに笑った。

「ねぇ、本当のこと教えてよ」
「少尉、何を――」

戸惑う上官の唇に指を這わせれば、彼の肩は大きく跳ねた。

「アンタ、僕のこと好きなんだろ」
「っ!!」

そんな動揺が心地好くて、ダリルは彼の耳朶に甘い吐息を吹き掛けた。

「キス、しようよ」

 
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